突然ですが、私たち夫婦は
大のラグビーファンです!
日本でもケーブルTVでせこせこと観戦していたし、
会社チームの応援に行ったりもして。
ここ
南アフリカは前回
W杯フランス大会の覇者!!
そう、テンション上がるよねーーー!!
友人Sue[スー]が経営する教会に、地元シャークス選手が何人か訪れるそうで。
彼らを招いて”Sharks' Night”なるイベントを開催するというので、
私たち夫婦も誘ってもらいましたー。イェイ!!
最初、この話を聞いたときは、申し訳ないけど「どうせ控え選手とかが
出てくるんでしょ~?!」なんて思ってました。
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が、
メンバーを聞いて驚き!
キャプテン:Johann Muller[ヨハン・ムラー](ロック)
Jacques Botes[ジャァク・ボォタス](フランカー)
Ruan Pienaar[リュアン・ピエナァー](フライハーフ)
超中心選手ばかり!!
体調不良でも、這ってでも行きます!行かせていただきます!!
3選手揃って、和やかに始まる
とっても驚いたこと。
みんな、すんごい上手に話せるのね!!
常々、思っていたことなんだけど、ほら、海外の人って
街角インタビューみたいのを突然向けられても
しっかりはっきりくっきりと、自分の意見を言えるじゃない。
あれと同じ。いや、それ以上に感銘を覚えたね。
彼らはもちろん、主にラグビーの話をしたわけだけれど。
例えば、キャプテンは「キャリアの中で辛い時期もあったのでは?」
みたいな質問に、
『スプリングボックス(南ア代表チーム)のキャプテンをしている時、
肩のケガがひどくなって手術しなくてはいけなくなった。当初、医師からは
3ヶ月もすれば復帰できるだろうと言われ、手術を決意した。だが実際には、
3ヶ月経っても2kgのダンベルすらも持ち上げることが出来ない程で、
試合復帰には程遠かった。(ここでRuanから「今も持てないけど」って
突っ込まれて会場が笑ったりする。余談でした..)半年が経っても、僕は
まだ試合には出ていなかった。7ヶ月経った頃、ようやく練習に参加
出来るくらいになったんだ。当然、スプリングボックスからは外れているし、
シャークスの試合にも出れず、多くのものを失ったように思えた。
でもそこで諦めずに続けていくことが、僕にとって大事なことだったんだ。
”何かを失うということは次の何かを得るための準備ということ”で、
実際、僕はその後シャークスのキャプテンとしてプレイし、ABSAカップ
(南ア国内最大のトーナメント)で優勝することが出来たし、その間に
娘を授かることも出来た。小さい頃からずっと毎週日曜に教会に来て
学んだことは、いつも自分の心の中にあるし、それが今もこうして活きている』
(私の訳なので、実際とはニュアンスが少し違うかもしれないけど、そこは許して)
なーんて、答えるんですよ!
これさ、勿論、スポーツ選手は頑張ってスポーツをするのが仕事なんだから、
当たり前じゃん?!とか言っちゃえばそうなんだけども。
だけど、日本のスポーツ選手ってこんな上手に話せるでしょうか?!
Jacques[ジャァク]は彼で、「試合前にメンバーとお祈りをしますか?」
という質問に、
『試合前には勿論お祈りをするけれど、神が勝ち負けを決めるわけではないんだ。
自分は自分らしいプレイを、自分たちはチームらしいプレイを、それが出来るように
神に祈り、彼は見守っている。』みたいなことを言って。
教会での開催ということで、こういう宗教的な質問もたまに出てきたんだけどね。
とにかく、みんな受け答えが素晴らしく納得のいく形で。
2時間弱の講演というか対談は、文字通り「あっ!」という間に過ぎました。
英語の勉強にも、なりました。あいにく全部はわからなかった、、、けど
前進はしたかな。こっちの人ってちゃちゃ入れるのも多いよね。全部わかったら
もっと面白かっただろうなー。
私の語彙が少なくて、これをうまく表現できないのが歯がゆいけれど
本当に感心・感銘してしまいました。夫婦揃って。
記念撮影。みんな顔小さっ!!
左から、Ruan[リュアン]24歳、Johann[ヨハン]とJacques[ジャッキー]は29歳。
予想以上にみんな若いの!!
試合観てると、結構小さく見えてた選手も実はかなり大きいのね。
やっぱ日本が勝てないわけだわ(苦笑)。
日本の様に、
ほぼ同一な民族で形成され強烈な宗教観も存在しない国は
極めて稀なこと。世界の国々は
それらが混在する中で成立していて、
自らを主張しないと正確な理解を得られない環境では
皆キチンと
自分及び自分の主張を語らざるを得ないんだろうと思ってた。
でも、この日参加してみて思ったことは、
「宗教」というのが彼らにこうして語らせるんだなぁと。
日本では、普通は宗教の授業が存在しないし、仏教徒が多いと言いつつもお経を
毎週読んでる人って少ないと思う。(私もしてません)
別にそれでもいいんだろうけど、何かあった時に確固たる自分を保っていられる拠り所に
なる信条が、それが宗教なんだとしたら、やっぱり大事なんだなって思った。
(何につけても狂信的になるのはよくないけれど)
別にそれは宗教でなくてもいいんだと思う。
だけど、今の日本にそれに代わるものが果たしてあるのか?疑問。
自分発で発言できるのって、簡単そうでなかなか難しい。
ほんの少し前に、日本の博士たちとお話したばかりだったし、「話すこと」について
少し勉強してみたいなーとか思いました。
宝物になりそうなサイン
とってもとっても、楽しかったデス!!
いや~、興奮した。